• 黒にんにくのちから~前編~

    前回のコラム「にんにくの新しい形「黒にんにく」とは?」では、黒にんにくとはどのような食べ物か、その概要と黒にんにく誕生までの歴史をご紹介しました。

    今回から2回に渡って「黒にんにくのちから」と題し、黒にんにくが私たちの体にもたらすはたらきをご紹介しましょう。

    黒にんにくに含まれる主な栄養素4つ

    私たちが一般的に食べるにんにく(白にんにく)を熟成することで作られる黒にんにくには、主に次の4つの栄養素が含まれています。

    1. シクロアリイン

    2. S-アリスシステイン

    3. ピログルタミン酸

    4. GABA

    今回のコラムでご紹介するのは、「シクロアリイン」と「S-アリスシステイン」のはたらきです。それぞれの栄養素には、どのようなはたらきがあるのでしょうか?

     

    サラサラにするシクロアリイン

    シクロアリインは、硫黄を含むアミノ酸・含硫アミノ酸の1つです。

    実はシクロアリインは、玉ねぎにも含まれています。玉ねぎを切ると、目が沁みて涙が出てきますよね。目が沁みる原因こそが、シクロアリインなのです。

    含硫アミノ酸であるシクロアリインは、必須アミノ酸でもあります。必須アミノ酸というのは、私たちの体に必要であるものの自力で合成できないアミノ酸のことです。

    アミノ酸は、私たちの体を作るたんぱく質を構成する栄養素です。必須アミノ酸が不足すると、体を構成する筋肉が衰えたり、免疫力が低下したりしてしまいます。

    そんなアミノ酸の1つであるシクロアリインを、黒にんにくには含んでいます。黒にんにくを食べれば、元気な体を作ることも可能になるのです。

    また、シクロアリインは、サラサラにする成分でもあります。というのも、ドロドロを解消して生活習慣を改善させるはたらきがあるからです。

    サラサラにするシクロアリインを含む黒にんにくを食べれば巡りが良くなって、いつまでも健康的な体でいられるようになるでしょう。

     

    体を若々しくするSアリルシステイン

    Sアリルシステインは、黒にんにくの代表的な栄養素です。

    Sアリルシステインはアミノ酸の一種で、生のにんにくを熟成させることで生じる臭いの元「アリシン」が化学変化して生まれる成分です。黒にんにくは生の白にんにくを熟成させてできる食べ物のため、Sアリルシステインは黒にんにくにしか存在しません。

    黒にんにくだけが持つSアリルシステインには、主に2つのはたらきがあります。

    まず1つめは、元気な体作りをサポートするはたらきです。Sアリルシステインには、体を不健康にする一因を撃退し、体を守ってくれるはたらきが備わっているのです。

    さらに、ストレスを和らげて体を元気にするサポートもします。Sアリルシステインにもシクロアリインと同様、サラサラにするはたらきがあります。サラサラになると体が温まるため、リラックスできるのです。Sアリルシステインを含む黒にんにくを食べれば、体も心も元気になることでしょう。

    そして2つめが、いつまでも体を若々しくするはたらきです。Sアリルシステインには、記憶力や判断力の衰えを招く成分「タウタンパク質」を蓄積させないはたらきがあるといわれています。

    私たち人間は、年を重ねるにつれて記憶力や判断力が低下するといわれていますから、Sアリルシステインを含む黒にんにくを積極的に食べれば予防できそうですね。

    また、Sアリルシステインには体が衰えるのを抑制するはたらきもあります。黒にんにくは、美容のために良い食べ物でもあるといえますね。

    次回のコラムでは、残りの「ピログルタミン酸」と「GABA」のはたらきについてご紹介します。

     

     

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